「監督とアーティスト耿雪(GengXue)の出会い」Vol.02

耿雪(GengXue)の魅力

検索してみると、器そのものを魅力的にみせるアーティストが沢山いた。
例えば、器に模様を描き、その器を回すと模様が飛び出してくるなど。
器そのものがもっている魅力を「動き」を生かして表現していた。

だが、それも1コマでしかない。
ドキュメンタリー映像を作る上では本質的な解決にならない。

中々アーティストが見つからず難航していたその時、
「みつけた!!!」
柴田は思わず叫んだ。

それが耿雪(GengXue)の作品、「Mr.sea」だったのである。
それは彼女が3年かけて作った作品。白い磁器を使ったアニメーションだった。
白いつやつやした人形の肌に、水がしたたりさらに艶っぽく。
それがまるで生命を持っているように、生きているように見えた。
彼女の作品では、無機物である焼き物が「生きて」いたのだ。

1か月半リサーチしてきて、そんな作品を作っていたのは彼女だけだった。
「絶対にこの人と仕事がしたい。この人とでなければできない」
それは柴田だけでなく、それまで難色を示していたNHKのプロデューサー達も
「この人とコラボできれば絶対面白くなる!!」と前向きになった。
柴田は彼女を絶対に逃がしてはいけない、と思った。

to be continued…

取材:kiko

←次の話

最新の話↓