とてつもないスケールの陶芸めぐるドキュメンタリー作品の登場に、
興奮してにわかに言葉にはできません。

アボリジニ、エジプト、古代中国、日本列島、ヨーロッパなど、
ユーラシア大陸を超える陶芸と人間の手と炎の営みをめぐる壮大な旅から、
今帰ってきたという実感です。
まさかそれが宇宙まで旅をすることになるとは思いもよりませんでした。

私はいま「芸術人類学研究所」というところに所属して活動しておりますので、
人類と陶器の関係が2万年もの時間軸の中で語られ、しかもそれが映像化されたことに魅了されました。

ドキュメンタリーの映像言語というものがあるとすれば、
この作品はそれを押し広げる先鋭的なものであることは間違いないと思われました。
ストップモーションアニメ、インタビュー、CG、空撮、水中撮影にとどまらず、
どうしても静的にならざるを得ない陶芸の世界を、
様々な演出を駆使することによって動的なイメージとして、
見る人たちを惹きつけるための手がつくされていたと思います。

足掛け6年とおっしゃいますが、そこにかけられた労力とエネルギーを思うとめまいがする思いです。
とにかくこの作品を公開前に見せていただけたことに感謝いたします。
とともに、もう一度、映画館のスクリーンの暗闇の中で
迫力を映像・音像とともに見返したいという欲望に今はとらわれております。